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ニキビと吹き出物の違いとは?

2019年12月23日

ニキビと吹き出物の違いについては、10代まではニキビ、20代や30代のものは吹き出物というふうに、できる年代で呼び方が違うと思っている人は多いです。世間的には、ニキビは皮脂の分泌が盛んな10代のテカテカの鼻やおでこにあるもの、吹き出物はストレスや乾燥にさらされている大人世代の口周りやフェイスラインにあるもの、というイメージがあります。

皮膚科でも、10代にできるものをニキビ、それ以外を吹き出物と呼ぶことがありますが、正確にはニキビも吹き出物も正式な疾患名ではなく俗称です。医学的には両方とも尋常性ざ瘡(じんじょうぜいざそう)という皮膚疾患です。その中で、成人してからできるものを思春期後ざ瘡(ししゅんきござそう)と呼んでいます。思春期後ざ瘡は、いわゆる吹き出物や大人ニキビに当たります。

ニキビと吹き出物は年齢によって呼び方が使い分けられているのですが、両方とも尋常性ざ瘡と一括りにされているということは、メカニズムに共通点があるということです。そのためにはまず、尋常性ざ瘡を理解する必要があります。

尋常性ざ瘡のざ瘡とは、面ぽうという皮脂が毛穴の詰まった状態の発疹のことで、赤いブツブツや水ぶくれが膿んだものを言います。さらに、皮脂の下に膿の入った袋状のものができたり、硬くて大きな状態になる皮膚疾患のことをさします。ざ瘡がひどくなり炎症を起こしてしまった場合、治った後に皮膚が平らにならなかったり、黒ずんで色素沈着を起こしたりといった跡を残す場合もあります。
思春期以降に発症し、顔や胸、背中などの部位にできるもので、ホルモンや肌のターンオーバー、細菌などの複数の原因が絡み合って起こるものがざ瘡です。尋常性とは常にざ瘡がある状態を意味します。

ニキビと吹き出物は発生する要因に違いがあり、思春期ニキビの場合はホルモンが活発に分泌されるために皮脂量が増え、その皮脂が毛穴に溜まり、毛穴を詰まらせることで起こります。そのため、皮脂の分泌量の多いTゾーンなどの部位にできやすくなります。

吹き出物の場合は肌のターンオーバーが主な原因です。正常なターンオーバーによって新しい肌細胞が生まれ、古い角質が剥がれていくのですが、そのサイクルが上手く回らなくなると、皮膚の表面に古い角質が蓄積していきます。蓄積した古い角質は毛穴を詰まらせ、ざ瘡を作ります。肌の乾燥がターンオーバーに大きく影響するのですが、ストレスや睡眠不足もホルモンバランスとの関わりが深く、ざ瘡を作る要因となります。